○ 7月22日
すっかり、座っていても汗をかいてしまうような暑い季節の到来した、今日このごろ。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
こうも暑いと、なんだかゲームをするのも億劫になりそうですけど。やはり、こういう時期を涼しく楽しむためには、ゾクリと恐い話が一番ではないかということで…。
今回はちょっと、モラドンであった恐い話。あなたの知らない、モラドンの不思議な世界へとご招待させていただきます。
それはちょうど、喧騒の人込みを逃れて、モラドンの裏路地に入り。涼をえようと、水路を取り囲む柵まで近づこうとしたときのことでした。
突如、重力感を失う足元。そして、蒼く変色する視界。
これはいったい何が起きたのだろうかと、しばし呆然としておりましたが、
単に水路へ滑り落ちただけのようでした。
うーん。きちんと柵があったのに、なんで落ちるかなーと思いつつ。
せっかくの機会なので、いままで毎日のように歩いていたモラドンの、知られざる姿を目に焼きつけておこうと、冒険してみることにしてみました。
が、しかし。
すぐに見えない壁に阻まれて、冒険終了。まったくハラハラドキドキがありません。
なんで、はっきり見えている柵は無視できるのに、何の障害物も見えない向こう側へ通り抜けることができないんだろう? と、釈然としないものがありましたが。
それ以上、新たに面白いことが発見できそうな匂いもしなかったので、渋々ゲートをしま…あれ、ゲートが……できない!?
ゲートスキルを発動して、一瞬詠唱モーションに入るのですが…。身体を謎の力に押え込まれているかのように、まったく腕が上がらないので、スキルを使用することができません。急性四十肩ですか、これは?
突然起きた身体の異変に、戸惑ってしまいましたが。どうやら、モラドンの街の中ではゲートを使うことができないという、隠されたルールがあったようですね。
ゲートを使えなくすることで一体どういう問題を防ごうとしているのか、私にはさっぱり解らないままでしたけど。とにもかくにも、一日に隠されたモラドンの秘密を二つ見つけることができたので、満足感は充分にありました。
ということで、あとはゆっくり露店めぐりデモしようと思ったのですが。
ついさっきまで元気に露店を出していたはずの人が、いつのまにか無残な姿で倒れ込んでいることに気づいてしまいます…。
これはやはり、MPKなのでしょうか。
モラドンでMPKは不可能になったと聞いて久しいのですが、なにか秘密の抜け穴をかいくぐって、未だにMPKが可能なのかも知れませんね。
しかし、それにしては犠牲になっているのこの人だけみたいだし、現行犯で目撃してない以上は、判断をつけるのもなかなか難しそうです。
うーん、事件を解く鍵を見つけようと考え込んでいたら、知恵熱が…。
もう一度、水のそばで涼んでみようと思った、その時。
また、別の場所から落下です…。
まあ、落ちた場所は違えど、さっきとまったく同じように、見えない壁に阻まれて移動できる範囲も狭いので、何の感慨も無く/townで脱出しておきました。
しかし、モラドンの柵はボロボロなのでしょうか。
こんなにも水路に落ちやすいなんて、管理がなってないなぁと思って歩いていると。
あれ?
いつのまにか、さっきの人の姿勢が変わってます。
これは…、ひょっとして寝返り?
なるほどなるほど、謎は全て解けました。
どうやらこの人は、露店営業中に暑さのために、ビールでも一杯やりはじめたのでしょう。
そして、炎天下の下、汗を掻きすぎて体内の水分が少なくなっていたので、一気に酔いが回り始めてその場にバタンと寝込んでしまったまま、今にいたる…ということですか。
非の打ち所の無い、完璧な推理ですね。
今日も絶好調の冴えっぷりだなぁと、興奮しつつ。また一つ、他の部分で推理したことがあったので、確認のために水路に近づいていってみるのですが。
思ったとおり、また別の場所からも落ちることができました。
しかし、ここまでくると、ミスで落ちてしまうというよりも、わざと降りることができるように作ってあるようにも思えてくるのですけど。
そうだとしたら、一体何のためにこのような水路の設計になっているのだろうか…と、気になって仕方が無くなってきそうです。
…と、そのように新たな思考の迷路に入り込もうとしていた、ちょうどその時。
目の前に、さらなる好奇心をくすぐる、怪しい穴が姿をあらわしました。
これは、どこをどう見ても、絶対確実にわざと作っている穴ですよね…。
あえて、下に降りることのできる水路と、そこでプレイヤーを待ち構えている謎の穴。
なにやら、未知への冒険の匂いが鼻を突き刺すぐらい、強烈に漂ってます!
この穴の奥には一体何が待ち構えているのか…。
きっと、モラドンの裏社会へと通じる秘密の扉に違いない…と。好奇心を抑え切れなくなったので、後先も省みずに、エイヤッと中に飛び込んでみることにしました!
すると、穴の底に足が挟まりました。
ただ、それだけです。
しかも、すっぽりジャストフィットしているので、一歩も動くことができません。
水路の底の穴の奥で、プルプル震えることしかできなくなるという、酷い仕打ちを受けてますよ。
「好奇心の強すぎる仔猫ちゃんは、早死にするんだぜ」って事なのでしょうか。
本当ににっちもさっちも行かなくなったので、/townと呟いたら、町の階段の上でボーっと突っ立ってる自分に気づいて、我に帰りました。
もしかしたら、すべてはこのうだるような暑さが見せた白昼夢だったのかもしれません。
最近、ちょっと疲れが溜まってるのかなぁ、と思いつつ、ブラブラ街を歩いていると…。
さっきの人が、また新たな姿勢で!!
…ということは。今までのあれもこれも夢ではなく、すべて本当の出来事……?
(チャラリラチャラリラ チャラリラチャラリラ♪−トワイライトゾーンのテーマ)
とまあ、無理矢理ドラマチックにしてみましたが、暑苦しかったらすいません。
他にもう一つ、モラドンで謎だなぁと思ったことがあるので書いておきますけど。
このゲームでは、味方の名前は青色、敵の名前は赤色に表示されるわけですが。
同じ神殿で働く神官同士が、どうやら敵対関係になっているみたいなんですよね…。
神殿といえども、しょせんは人の支配する世界。なかでは政治の力が渦巻いてるんでしょうか?
ほかにも、まったく同じ姿のミラセルスとアレンディルが、背中合わせにバチバチと敵意の火花を散らせているのなんかに注目すると、「実はこの二人、生き別れの双子なんじゃないだろうか?」とか、ものすごいドラマが隠されてそうで、気になるところだったりもしますけど。
この人がエルモラド側になってるというのも、かなり納得がいきません。
うーん、種族=国家なのだという形に、杓子定規には割り切れないのが世の中というものなんですかね…。